7100 series


morso 7100 series
モルソー社の設計スタッフであるKarstenAagaard氏が手掛けたこの7100シリーズは、スカンジナビアン・デザイン独特のシンプルさと、トッププレートやボトムプレートのとがったエッジ部分の処理に顕著に見られる平面的でハッキリした輪郭などのクラシック・アメリカン特有の要素を併せ持ったデザインが見事に表現されています。また、燃焼室専用のドアーとは別に、灰受けボックスの出し入れ専用のドアーが設けられていたり、燃焼に必要な空気をアッシュリップ右側下端部にある給気調整レバーで一括操作できる便利な機能や外気導入システムへの対応など、機能性も充実しています。その為、このシリーズのストーブは現代風様式やクラシック様式の建物に関係なく調和することでしょう。7110CBは「バイキングストープ」とも呼ばれており、フルーティング(縦溝彫り)を施したサイドプレートにバイキング時代からのシンボルマークが彫り込まれています(7140CBはフルーティングのみ)。北欧ではこのマークを「セイント・ヨ八ネス・シールド」と呼んでおり、魔除けのシンボルマークとして信じられていました。このマークは王の職務としてデンマーク人をキリスト教へと改宗させた八ラルドヴルートゥース王が西暦960年頃に建立したと言われているルーン文字で刻まれた”イェリング石碑”をはじめとする、西暦1000年頃の出土品に多く描かれています。
デンマーク王室御用達の称号
モルソーの薪ストーブはデンマーク王室にも認められています。モルソーのデンマーク王室への薪ストーブの納入は1915年にさかのぼって確認され、100年を超える納入実績を誇っており、デンマーク国内で薪ストーブと言えば、ほとんどの方が真っ先にモルソーの名前を上げるほど非常に有名です。その歴史は古く、1900年代初頭にAmalienborg 王室宮殿の一室に初めてインペリアル調のストーブを納めたのをきっかけに、クリスティエン王10世による皇帝陛下御用達の称号を授かり、その後1969年にデンマーク王室御用達の称号に格上げされ、モルソー製薪ストーブが持つその気高き暖かさは王室一族にまで認められています。
環境への配慮と取り組み
二酸化炭素の排出やそれによる地球温暖化が叫ばれている最中、世界各国でも官民を挙げてありとあらゆる対策を講じていますが、モルソー社も例外でなく、薪燃焼で発生する煙に含まれる二酸化炭素やタール、微粒子などの不純物を再燃焼させる二次燃焼機能「クリーンバーン(CB)システム」を始め、環境に対する様々な取り組みを行っています。
「クリーンバーン方式」燃焼システムについて
薪の燃焼によって発生する煙に含まれる「CO, タール、微粒子」などの不純物を再度燃焼させる、いわゆる二次燃焼をより高める機能をクリーンバーン(CB)といいます。モルソーストーブは、一般的使用されている「キャタリティック・コンバスター」 (触媒)を採用せず、ストーブそのものの構造を進化させる方法で環境に優しいクリーンな燃焼を実現しました。それは、薪を燃やすための一次空気(右図①)・二次空気(右図②)に加え、煙突のドラフトを利用し、ストーブ背面より三次空気を取り入れ、不純物を更に燃焼させる燃焼方式です。三次空気(右図③)はバッフルプレートの奥に配置されたエアータンクノズルから、エアーシャワーのように自動的に燃焼室に供給され、CO、タール、微粒子などを三次燃焼させます。この燃焼方式によって、より高度な燃焼が行われ、高い燃焼効率と共にクリーンな排気を実現しました(右図④)。また、薪の経済的消費と煙突内に付着するクレオソートやタールを減少させ、メンテナンスを軽減します。
仕様
メーカー名 | morso |
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型番 | 7110CB、7140CB |
最大熱量出力 | 9.0kw(7,740kcal) |
燃焼効率 | 75.5% |
最大薪長さ | 420mm |
サイズ | 幅575mm 奥行564mm 高さ740mm |
最大暖房面積 | 135㎡ |
価格(税抜) | 370,000円(7110CB) |